薄毛の原因となる要因は複数、考えられます。
薄毛の原因と対策についてです。
AGA(男性型脱毛症)の原因
薄毛で悩む人の多くはAGA(男性型脱毛症)ですが、主な原因は次の4つあります。①男性ホルモン②酵素③遺伝④年齢。
髪の毛根には5α-リダクターゼという酵素が存在します。
血流に乗って流れてきた男性ホルモンのテステステロンは、この酵素の作用によりジヒドロテストステロンに変化。
これが薄毛の元凶である「5α-リダクターゼ(DHT)」と呼ばれる脱毛因子です。
DHTは発毛サイクルを早めて、産毛から育とうとしている髪を片っ端から引き抜いていく悪者です。
ただ、元々、役割があるのですが、成人になるとDHTは行き場を失い、ヘアサイクルを崩す悪者になります。
そして、前頭部から頭頂部にのみ集中しているⅡ型DHTが薄毛の原因になっているのではないかと、最近の研究や文献で発表されています。
だから、薄毛の人は後頭部と側頭部は毛髪が生えていますが、Ⅱ型DHTの影響を受けやすい前頭部や頭頂部が薄くなるわけです。
女性も男性ホルモンを分泌し保有しています。
しかし、量が圧倒的に少ない為、頭頂部あたりが少し薄くなる程度で、Ⅱ型DHTだけの仕業で髪が薄毛になることは無いと言えます。
タバコは育毛にとって有害なのか?
育毛にとってタバコは害になります。
タバコに含まれるニコチンが、血管を収縮させます。
賢かん収縮が起きると、栄養分を髪に運ぶのが妨げられ、成長を阻害し、さらに毛乳頭に通っている毛細血管も収縮してしまいます。
すると、髪に栄養分が行き渡らずに髪が抜けやすくなると言う訳です。
食生活での薄毛要因
髪はタンパク質でできていて、それが18種類のアミノ酸と結合しています。
タンパク質が不足すると抜け毛が多くなりやすく、亜鉛や銅やミネラルが不足しても抜け毛の原因になります。
今の日本の生活では、バランスのとれた食事をしているつもりでも、実際には十分な栄養素を摂ること自体が困難になってきています。
そこでサプリメントで栄養補給するのが1つの方法です。
≪育毛に良いサプリメント成分≫
◇ビタミンB2・・・髪の毛や皮膚の再生、動脈硬化、白内障の予防
◇ビオチン・・・白髪・はげ予防、疲労回復、脂肪の代謝不全、脱毛・白髪の予防
◇パルトテン酸・・・細胞の成長、神経中枢の発達、血液・皮膚障害、白髪の予防
◇ミネラル・・・髪・皮膚の色を保つ、鉄分の働きを助ける
シャンプー
多くのシャンプーには、抜け毛や薄毛の要因物質が詰まっています。
一般的に、シャンプーには合成界面活性剤や防腐剤が多く使用されており、この合成界面活性剤は頭皮への刺激がかなり強いために、頭皮トラブルを引き起こし抜け毛の要因になるのです。
頭皮マッサージ
ブラシで頭皮をトントン叩いて刺激し発毛促進するというコマーシャルが昔、流行ったことがあります。
しかし、頭皮が赤くうっ血する位にブラシで叩けば、頭皮や毛根を傷めるだけです。
それが原因で炎症を引き起こしたり、頭皮が固くなれば、かえって薄毛や抜け毛を誘発することになります。
ヘアカラー
ヘアカラー剤には、ジアミンやアルカリ剤等の化学薬品が含まれています。
その為、地肌に触れるとピリピリした痛みが生じたり、髪が荒れることがあります。
結果、脱毛を誘発させやすくなります。
脂漏性皮膚炎
脂性のフケは脂漏性皮膚炎があります。
この場合、皮脂の過剰分が頭皮に残る為、そのままにしておくと、皮脂が酸化していきます。
その為、毛根の働きを弱めて抜け毛の原因になるのです。
脂性のフケをなくすには、原因菌であるマラセチア菌を抑制させることが必要です。
そのためのシャンプー成分は次のようになります。
◇ミコナゾール硝酸塩:脂性のフケの原因菌であるマラセチアの増加を抑えます。
◇ジンクピリチオン:抗菌作用がありフケの治療成分としてシャンプー全般に使われることが多いです。
◇ピロクトンオラミン:真菌であるマラセチアや他の細菌にも効果があり、フケ治療だけでなくいくつかの実験において増毛効果が認められた成分。
◇グリチルリチン酸ジカリウム:抗炎症剤として、シャンプーだけでなく、育毛剤にも使用される成分として有名。
◇ニラゾールローション(ケトコナゾール):真菌の増殖を抑える抗真菌薬。