ドライアイとは、眼の表面を覆う涙の層が安定せずに、眼が乾いたり、傷ついたりする病気。
昨今、ドライアイはかなり周知されてきたが、症状のある人のうち眼科が受診するのは10%程度。
最初は市販の点眼液で様子をみてもよいが、あまり改善しない場合は早めに眼科を受診すべき。
ドライアイとは?ドライアイの症状・原因・治療法は?
ドライアイの症状は?
ドライアイとは、眼の表面を覆う涙の層が安定せずに、眼が乾いたり、傷ついたりする病気。
ドライアイの症状はとても多様で、患者の多くは、眼の乾きを訴えてくるというよりは、慢性の眼の不快感や見えにくさなどを訴えてくることが多い。
推定患者数は1千万人超、40歳以上では女性の20%、男性の10~12%がドライアイとされる。
正常の人は10秒くらい眼を開けたままでも涙の層が安定しているが、ドライアイの人は2~3秒で潤いが低下する。
ドライアイの原因
ドライアイの危険因子は次の3つ。
①コンタクトレンズ
②室内の乾燥など乾く環境
③眼を使う仕事
外部の要因としては、喫煙や向精神薬、抗がん剤などの薬の副作用で起こることがある。
睡眠障害やうつ病も関係する。
眼の表面の神経が活性化した知覚過敏の人もいる。
シェーグレン症候群という難病では、涙腺自体が破壊されてドライアイが起こる。
ドライアイの治療法
治療が必要になるのは、日常生活に支障をきたすほどのつらさがある場合、そして、眼の表面に傷が出来ている場合。
仕事のストレスでドライアイの症状が悪化し、部署の変更や退職に至る人もいる。
ドライアイは軽症の場合は、人工涙液やヒアルロン酸製剤などを点眼し、眼の細胞に栄養を送る涙の層が安定するように促す。
点眼液の処方は通常、1日4~6回。
4回の場合だと朝昼晩と就寝前。
日ごろから自分でコントロールすることが大切。
点眼液だけでなく、以下のような対処法も取り入れるべき。
・加湿器を使う。
・眼が乾きにくいように目じりを下げる
・蒸発した波がを滞留させて眼の周りの湿度を上げる為にメガネをかける
また、水をためるスペースのあるドライアイ専用メガネを装着する方法もある。
重症の場合は、涙の出口を塞ぐ涙点プラグを目頭にある涙点に入れて、自分の涙をためる方法を採る。
重症例では、感染症など合併症が起こらないようにする注意が必要。