「ピーリング」といえば、一般的には”角質ケア”のことです。
様々な原因で古い角質が蓄積されると、ニキビなどの肌トラブルの原因になります。
また、どんなに上等な化粧品を使っても、角質が厚いと、成分が浸透しない!
なんてことも言われています。
これは果たして本当なのでしょうか?
「ピーリング」はそもそも、美容皮膚科で使われる施術です。
それが、エステサロン、はたまたピーリングジェルなど家庭でピーリングが可能な化粧品へと範囲が広がっています。
ここでは、「ピーリング」の専門家(美容皮膚科の医師)が、「ピーリング」をどうとらえているのか、効果やデメリットなどについてまとめてみました。
「ピーリング」とは?
「ピーリング」の定義
「ピーリング」の定義は、クリニック、エステサロン、化粧品業界で異なるようです。
クリニック(美容皮膚科)
*参照1:Peelingピーリング【まいこ ホリスティック スキン クリニック】
ピーリング(peeling)とは「皮をむく、剥ぐ」という英語です。
美容皮膚科でいわれているピーリングとは、皮膚の最外層の角質の一部を削ることなのです。
*参照2:ピーリングについて【坂井形成外科~美容皮膚科】
エステサロン(美容業界)
*参照3:ピーリングとは【HOT PEPPER Beauty】
化粧品業界
化粧品としては、「角質ケア」を謳ったジェルなどが販売されています。
「角質がボロボロ取れる」というアレです。
「ピーリング」のとらえ方は、業界によって異なりますが、目指すところは同じです。
何故、皮膚表面の余分な角質を除去する必要があるか?
そして、皮膚表面の余分な角質を除去することでどのような効果があるのか?
「ピーリング」の必要性
これが肌のくすみやしみ、にきびの原因となります。
*参照4:Peelingピーリング【まいこ ホリスティック スキン クリニック】
「ピーリング」の効果
キメも整い、お化粧ノリもアップします。
「ピーリング」はこんなお悩みをお持ちの方にオススメです。
■毛穴の開き・・・
■きめ・・・
■くすみ・・・
■肌のざらつき・・・
■美白・・・
■アンチエイジング・・・
「ピーリング」の種類
一言に「ピーリング」といいますが、「ピーリング」の方法は、クリニック、エステサロン、家庭用化粧品によって異なります。
「ピーリング」の方法には種類があります。
ケミカルピーリング
化学薬品(=酸)で皮膚の角質を溶かすピーリング方法です。
ケミカルピーリングといえば、”グリコール酸”と”サリチル酸”が代表です。
*参照5:ピーリングの効果とは?角質ケアで肌の目立つ毛穴をつるつるに!【監修:シロノクリニック恵比寿院 江馬 潤 医局長】
最も効果が高いのが、”グリコール酸”によるピーリング。
濃度が高い”グリコール酸”によるピーリングは、クリニックのみの取扱になります。
濃度が低ければ一般化粧品に含まれていたり医療機関でないエステでも使用ができます。
ケミカルピーリングには、”グリコール酸”以外にも”サリチル酸(マクロゴール基剤、エタノール基剤)”があります。
“サリチル酸”は”グリコール酸”に比べて安価ですが、日本人には”グリコール酸”が合っているそうです。
フルーツ酸
AHAなどの”フルーツ酸”は、エステサロンで施術に使用されたり、ピーリングジェル等に配合されています。
ピーリングに使われる”酸”には、”グリコール酸”・”サリチル酸”・”フルーツ酸”以外に”乳酸菌”などがあります。
酵素
タンパク質分解酵素は、角層細胞の結びつきをゆるめ、剥がれやすくします。
酵素が配合されているピーリングジェルがあります。
酵素は効果が穏やか。
スクラブ
粒子で肌表面をこすることで、物理的に古い角層細胞を剥がします。
スクラブが配合されているピーリングジェルがあります。
スクラブは、ものによっては粒子が粗く肌に傷をつける可能性があります。
「ピーリング」のデメリット
「ピーリング」とは、薬剤等を用いて皮膚表面の余分な角質を除去することで、肌のターンオーバーを促すことです。
要は”一皮むける”ということです。
特にクリニックで行われるケミカルピーリングは、濃度の高い”グリコール酸”を使用する事が多いので、敏感肌の方は特に注意が必要です。
ピーリング後に注意すべきこと
ピーリング後に注意すべきことが以下の2点です。
●紫外線対策
効果が高いピーリング程、皮膚がむき出しにの状態になります。
皮膚表面のバリア機能が弱っているので、上記の2点は重要です。
これは、クリニックやエステサロンだけでなく、ご自宅でのピーリングでも同様です。
但し、クリニックやエステサロンでのピーリングは、専門家による施術になるので、安心ですが、ご自宅でピーリングをやるのは自分自身なので、やり方に注意が必要です。
ご自宅でのピーリング行う時に注意すべきこと
ご自宅でのピーリングを行う時に注意すべきことは以下の点です。
●ピーリングをやりすぎない(頻度)
強くこすらない
皮膚は刺激に弱いです。
洗顔一つとっても、ゴシゴシ顔を洗うのは禁物です。
その為に泡洗顔が推奨されているぐらいです。
ピーリングジェルなどでピーリングを行うと、角質が面白いようにポロポロ落ちますが、強くこすらないことが基本です。
ピーリングをやりすぎない(頻度)
ご自宅でピーリングを行う頻度ですが、商品によって異なります。
一般的に週2~3回の場合が多いと思います。
商品の使用方法に記載の頻度以下を守るのが大事です。
ピーリング後に「顔がヒリヒリする」、「顔が赤くなった」といった時は、敏感肌でないなら、上記の点をチェックしてみましょう。
結局、ピーリングで効果が一番高いのは何?
クリニックでのケミカルピーリング
結論的に言うと、ピーリングで一番効果が高いのは、クリニックでのケミカルピーリングです。
効果が高い分、効果を実感するまでの期間も短いですが、その分、料金も高いです。
エステサロンでのピーリング
エステサロンには医師はいないので、クリニックでのケミカルピーリングに比べ濃度の低い酸を使います。
従って、クリニックでのケミカルピーリングより効果が穏やかであり、効果を実感するまでの期間は長くなります。
ご自宅でのピーリング
ご自宅でのピーリングは自己責任になります。
ピーリングジェル等に配合されているの効果が穏やかな成分です。
その為、効果を実感するまで、一番時間がかかると言えます。
しかし、クリニックやエステサロンと比べると、店舗に行く必要がないのが最大のメリットです。
また、効果が穏やかな成分なので、副作用が起こる心配も低いと言えます。
とりあえず、ピーリングを体験してみたいということであれば、ピーリングジェルが気軽に使えます。
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