花粉症は今や日本人の2割近くが発症していると言われています。
花粉症とは?花粉症の原因は?

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花粉症とは?

花粉症とはスギなどの植物の花粉が鼻や目に入り込むことで、アレルギー反応を引き起こす病気です。

日本で初めてスギ花粉症の症例が認められたのは、今から約50年前、1963年のことです。

その後、花粉症を含めてアレルギー病は増え続け、ここ20年で急激に増えており、日本の国民病と言われるまでになりました。

花粉症の症状

花粉症になると、くしゃみ、鼻水、鼻詰まりといった鼻の症状や、目のかゆみ、充血といった目の症状を引き起こします。

また、人によっては、皮膚のかゆみ、のどの痛みやかゆみ、せき、じんましん、発熱など、あらゆる症状が現れます。

花粉症の原因植物

花粉症の原因植物は、スギ、ヒノキ、ブタクサ、カモガヤ、シラカバなどさまざまですが、そのトップを占めているのはなんといってもスギ花粉です。

多くの人は、スギ花粉の飛散量が多い2月から5月にかけて、つらい症状に悩まされます。

花粉の飛散量と飛散時期は原因植物の種類によって地域性があります。
北海道はスギが少ないので関東と比べて飛散量が少なく、また飛散時期も短いです。
一方、北海道ではシラカンバが多いので関東が皆無なのに対して飛散量が多いです。(4月~5月)

花粉対策の基本はアレルゲンである花粉をブロックすることです。
ご自分のお住まいのエリアの花粉の飛散量と飛散時期をチェックして対策をたてましょう。

花粉症が起こるメカニズム

国民病と言われる花粉症ですが、花粉症を発症していない方は8割います。
発症している人としていない人とでは何が違うのでしょうか?

人間の体は異物(体にとって有害なもの)が入るとそれをやっつける「抗体」を作るよう働きだす免疫機能があります。

花粉症(予備軍も含めて)の方は、花粉がどんどん鼻の中に入り込み、その成分が粘膜に浸透すると、免疫機能がこれを「異物である」と判断します。

そして、花粉をやっつける為に作られたのが「Ig抗体」です。
しかし、「Ig抗体」ができただけではあらあれません。
抗体の量が一定以上に達した時に、再び花粉が入ってくると、アレルギー反応が起こります。

従って、花粉症でない方も、将来、花粉症になる可能性はあるのです。

何故、アレルギー反応が起こる?

それでは何故、身体は本来、異物ではない花粉を異物だと判断するのでしょうか?

花粉症も含めアレルギー反応は、免疫の働きが過剰になってしまうことでひきおこされます。

「免疫の働きが過剰」=「免疫力が高い」ということではありません。
要は免疫機能が正常に機能していないということです。

花粉症の症状は何故、起こる?

「Ig抗体」が体内に充分蓄えられた状態で、再び花粉が侵入してくると、肥満細胞の上にある「Ig抗体」とくっつきます。

この刺激によって、肥満細胞からヒスタミンなどの化学物質が放出され、神経や血管を刺激して花粉症の症状が引き起こされます。

花粉症の原因

花粉症のメカニズムは解明されていますが、何故、「免疫の働きが過剰」になるかについては、その原因ははっきりしていません。

ただ、近年、花粉症が増えている背景には、以下の5つのような環境などの変化があると考えられています。

①スギ花粉の増加
②気密性の高い住居
③食生活の変化(高たんぱくの食事)
④大気汚染
⑤ストレス社会

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