頭髪ケア「これをやってはいけない」の続きです。
薄毛・育毛・脱毛・白髪等の頭髪ケアでやっていはいけないことが「やってはいけない頭髪ケア」という本で紹介されていました。
何を「やってはいけない」のか?
- ≪目次≫
- 育毛剤をつけてすぐマッサージしてはいけない
- 白髪は抜いてはいけない
- ナイロンブラシでブラッシングしてはいけない
- 遺伝だから…とあきらめてはいけない
- 海藻ばかり食べても意味がない
- 短期間で効果を求めてはいけない
育毛剤をつけてすぐマッサージしてはいけない
育毛剤を塗り込んで、すぐにマッサージをしていまうと、せっかく浸透していく育毛剤を毛穴から押し出してしまうことになってしまいます。
また、育毛剤をつける前はドライヤーなどで頭皮を乾かさないでください。
育毛剤の塗布は気になる部分を中心に指で髪を分け、頭皮につけるようにおこないます。
育毛剤の浸透を待って、最後は頭皮マッサージで締めくくります。
育毛剤には血行をよくする働きがあるので、マッサージをすることで相乗効果が期待できます。
白髪は抜いてはいけない
白髪を無理に抜いたとしても、4か月もすると抜いた毛穴からまた新生毛が生えてきます。
しかし残念なことにそれは抜いた毛と同じく白髪です。
しかも、白髪を抜いた時に毛根の組織が少し破壊され、隣の毛根にも影響します。
すると、抜いた毛の後に生えてきた毛の隣の毛もメラニン色素をつくなくなってしまい、かえって増えてしまうこともあります。
白髪を抜くと白髪が増えたと感じるのは、このような場合です。
ナイロンブラシでブラッシングしてはいけない
ナイロンブラシで乾いた髪をブラッシングすると静電気が生じます。
この時、毛髪の毛乳頭との間に電圧差が生じ、細かな気泡が発生するようになります。
この気泡は傷んだ髪や乾燥した状態でブラッシングを頻繁におこなうほど発生しやすくなります。
そうなると、毛は毛乳頭から浮き上がり、ついには乳頭剥離を引き起こし、細胞は角化して固着力を失い、脱毛するようになります。
ブラッシングにいちばんおススメなのは金属製です。
遺伝だから…とあきらめてはいけない
「遺伝でハゲる」という説はそれぞれ研究者によっていろいろと変化して発表されています。
とは言え、脱毛の要因は下記の5つに要約されます。
①遺伝②食生活内容③精神状態④健康状態⑤間違った手入れ
基本的には毛髪をつくる毛乳頭や毛母細胞の働きや再生に関係する毛包幹細胞に、老化や何らかの異変が起こったことによります。
遺伝を変えることはできませんが、生活習慣といった遺伝以外の要因は自分の意志で変えることができます。
ですから、「遺伝だから」と言ってあきらめてはいけないのです。
海藻ばかり食べても意味がない
海藻類は育毛等に直接の効果があるというものではありません。
海藻類はミネラル豊富で髪によい食品であることは間違いありませんが、それだけを食べていては栄養のかたよりが起こってしまします。
海藻を積極的に摂るよりも、血液毛髪をつくるタンパク質や、皮膚の新陳代謝を活発にし、細胞活性を助けるビタミンB2やB6などのB群を多めに摂るようにしましょう。
短期間で効果を求めてはいけない
毛髪が抜けたり生えてくるまでには一定の期間が必要です。
現在抜けている毛髪は数カ月前に準備されたもので、その頃の食生活などが影響しているのです。
効果が出ないとケアをやめてしまう人がいますが、毛周期を考えた場合、退行期と休止期の平均4・5カ月、さらに目に見えてくるまで伸びるのに1~2㎝伸びなければ実感できないので、最低6か月は継続しないと本当の頭髪ケアとはいえません。
※参考文献:「やってはいけない頭髪ケア (青春新書インテリジェンス)」/板羽 忠徳 (著)