ドライアイと言う名前を一度は聞いたことのある方は多いのではないでしょうか?
高齢化、エアコンの使用、パソコンやスマートフォンの使用、コンタクトレンズ装用者の増加に伴い、ドライアイ患者さんも増えており、その数は2,200万人ともいわれています。
ドライアイの症状、原因、予防・対策、治療方法及びドライアイに効果が期待できる眼科医推奨のサプリメントをご紹介致します。

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ドライアイとは?

「ドライアイ」というと、涙の量が減って乾きやすくなる症状をイメージすることが多いが、「ドライアイは涙の安定性が低下する疾患」のこと。
※東京歯科大市川総合病院の島崎潤・眼科医【朝日新聞記事より】

「ドライアイ」は目の表面に涙がとどまる”涙の安定性”が損なわれる病気だという。

“涙の安定性”が低下するのは何故?

涙は目の表面を覆う事で、たえず乾燥しないように守っている。
「涙をつくる機能が低下」したり、目の表面にとどまりやすくする”ムチン”という物質がすくなくなったりすると「安定性」が低下する。

ドライアイの症状

ドライアイの症状は複数あります。
以下のドライアイチェックシートに記載されている症状は、いずれもドライアイの症状ですが、5つ以上当てはまればドライアイの可能性があります。

ドライアイチェックシート
※参照:ドライアイチェックシート【参天製薬】

ドライアイの原因

眼科医などが作るドライアイ研究会が2019年5月に発行した「ドライアイ診断ガイドライン」

喫煙はドライアイ発症の危険因子である.また長時間の visual display terminals(VDT)作業,オメガ 3 脂肪酸に対してオメガ 6 脂肪酸の摂取量が多いことがドライアイ発症の危険因子になる.コンタクトレンズ装用はドライアイ症
状を呈するリスクを高めるが,ドライアイ発症の危険因子となるかどうかは不
である。

※出典:ドライアイ診断ガイドライン【ドライアイ研究会】

ドライアイの予防&対策

ドライアイの予防に必要な対策は、リスク要因を避けることにつきる。
特に以下の3つの”コン”に注意が必要。
①エアコンによる乾燥
②コンタクトレンズ装着
③長時間のパソコン作業

室内を加湿したり、パソコン画面を目の高さより低したりと、日頃のちょっとした対策でリスクを下げられる。

パソコン画面の凝視

特にパソコン画面の凝視は要注意。

目の筋肉が疲れるだけでなく、まばたきの減少につながる。
できるだけ大きな画面を使ったり、画面が暗くなりすぎないようにしたりして、適切な環境が心掛ける。

「座りっぱなし」が危険

もう1つ、以外に危険なのが「座りっぱなし」。
ストレスはドライアイ発祥の要因の1つ。

作業が一区切りついたら画面から目を離し、5分だけでも散歩したりすのが、目の健康におすすめ。

目薬の使い方

目薬などの使い方にも注意が必要。

充血を抑えるなどの効果がある目薬は薬局などでも購入できるが、点眼の頻度が多いと、涙の安定性を保つムチンなど大事な成分が洗い流されてしまって逆効果。

同じ理由でも、洗眼液なども使い過ぎは禁物。

※参照:朝日新聞2020年10月24日【ドライアイ~Reライフ】島崎眼科部長

ドライアイの治療方法

●点眼薬による治療
●外科的療法(プラグ)による治療
●サプリメントによる治療

※参照:ドライアイの治療について【つじもと眼科クリニック】

点眼薬による治療

●ヒアルロン酸製剤
目の荒れを治す目薬で、目の乾燥を防ぐ働きもする。
●ムチン
涙の層にはムチンという物質が含まれており、このムチンを増やすことにより。ドライアイの改善を行う。
ムチンを増やす目薬は2種類ある。

・ムチンの分泌を多くする効果がある目薬
・チンを分泌する杯細胞自体を増やす効果がある目薬

外科的療法(プラグ)による治療

「涙点プラグ挿入術」が一般的。
涙の排出口となる目頭部分の涙点という場所を、小さなシリコン製やコラーゲン製の栓でふさぐ。涙点をふさぐことで涙を貯めることができる。
●ヒアルロン酸製剤
涙をせき止める力が90%と高い栓。
●コラーゲン
非常に刺激が少ないので、異和感やアレルギー反応を生じにくく、ゲル化アテロコラーゲンが除々に分解されて最終的には自然に鼻腔に排出され、約2~3ヶ月間の効果が期待できる。

サプリメントによる治療

ドライアイに効果が期待できるサプリメントについては次にご紹介します。

眼科医おすすめのドライアイサプリ

眼科医推奨のドライアイに効果が期待できるサプリメントです。

ブルーベリーやビルベリー系、DHA・EPAのサプリメント

ドライアイには、アントシアニンを含むブルーベリーやビルベリー系、DHA・EPAのサプリメントがおすすめ。

目の機能を高めてくれるアントシアニンは、ドライアイの初期症状に向いている。

但し、サプリメントの摂取だけではドライアイの改善が難しい場合があるので、点眼薬等との合わせた治療がおすすめ。

※参照:ドライアイの治療について~サプリメントによる治療【つじもと眼科クリニック】

ω3脂肪酸サプリメント

2019年にボローニャ大学のGiuseppe Giannaccareらが発表した論文『Efficacy of Omega-3 Fatty AcidSupplementation for Treatment of Dry Eye Disease(ドライアイの治療に対するω3脂肪酸サプリメントの有効性)』に、「ω3脂肪酸サプリメントを取ると、症状と所見の改善があり、ドライアイの症状は改善されている。」と書かれている。

但し、サプリメントを飲んだからといって必ずドライアイの症状が改善するわけではない。
根本的な治療をするためにはドライアイの原因を取り除く必要がある。
※参照:ドライアイに効果があるサプリ【オンライン眼科】

オプティエイドDE

今までドライアイの治療は点眼が中心で内服やサプリメントはありませんでしたが、
わかもと製薬からサプリメント「オプティエイドDE」が発売された。

乳酸菌やω脂肪酸であるEPAとDHAや、目に良いとされているルテイン、亜鉛、ビタミンC、Eなどが配合され、日本抗加齢医学会でドライアイ改善効果を涙液量で調べるシルマー試験などで検証し、自覚・他覚ともにドライアイ症状に対する効果が期待できることを報告されている。
※参照:ドライアイのサプリメント【まつだアイクリニック】

「オプティエイドDE」に関しては、おおや眼科クリニックでも紹介されている。
※参照:サプリメントについて【おおや眼科クリニック】

眼科医おすすめのドライアイサプリメント

ドライアイに効果が期待できるサプリメントは以下です。

●アントシアニンを含むブルーベリーやビルベリー系サプリメント
●DHA・EPAサプリメント
●ω3脂肪酸サプリメント

これらに関しては具体的なサプリメント名は挙げられていません。
唯一挙げられているのが、「オプティエイドDE」です。

ドライアイの男女40名に8週間このサプリメントを飲んでもらったところ、涙液分泌量の増加と自覚症状の改善があったと報告されており、ドライアイに効果が期待できます。

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