歯医者でインプラントを勧められたことはありませんか?
「インプラントなら自分の歯のように噛めておいしいものを食べられる。」
インプラントを一回入れてしまえば、永久的にもつ夢の治療法だと考えがちですが、実際にはトラブルも発生しています。
インプラントの危険性・デメリットを調べてみました。
インプラントとは?
インプラント治療とは、歯の抜けた顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工の歯を固定する治療方法です。
骨に穴をあけ、ボルトを入れ、その上に人工歯をくっつけます。
歯が抜けた(抜いた)場合、そのままだと、見た目が悪い、かみ合わせが悪いので、今までは、ブリッジ、差し歯、入れ歯という方法を取られていました。
それらとインプラントとの違いは何でしょうか?
ブリッジ、差し歯、入れ歯、インプラントの違い
ブリッジとは?デメリットは?
ブリッジは抜けた歯の両側の歯に金属で義歯を止める方法です。
この場合、両側の健康な歯を削る必要があります。
また、両側の歯に負担がかかるので、歯が弱くなるデメリットもあります。
入れ歯とは?デメリットは?
入れ歯には総入れ歯と部分入れ歯があります。
●部分入れ歯:残っている歯にかけるバネ(クラスプ)と人工の歯(人工歯)、歯のない部分の粘膜の上に乗るピンク色の床(義歯床)などからできています。
●総入れ歯:人工の歯(人工歯)、歯のない部分の粘膜の上に乗るピンク色の床(義歯床)などからできています。
ブリッジに比べると、他の歯に対する負担は減ります。
粘膜の部分が痛い、使っている内に合わなくなる、手入れが手間等のデメリットがあります。
差し歯とは?デメリットは?
差し歯は、歯が完全に抜けた状態ではなく、歯が残っており、そこにインプラントをするイメージです。
歯が残っていることが条件になるので、歯が完全にない場合は、対象外です。
インプラントのメリット
インプラントは、一度、行なうと、ブリッジ、入れ歯と比べると、その後の手間がかかりません。
また、ブリッジのように、抜けた歯の両側の健康な歯を削ることもありません。
1回入れてしまえば永久的にもつ夢のような治療方法に思えますが、デメリットもあります。
その1つが値段が高過ぎるという点。
インプラントの費用
インプラントは1本いくらするのでしょうか?
相場は?
インプラントの費用の相場は、1本40万円~50万円です。
10本だと400万円~500万円になり、「インプラントは高過ぎる」と言われる所以です。
高過ぎるのは何故?
何故、インプラントは高いのか、それは保険適用外だからです。
自主治療の扱いです。
従って、歯科によってインプラントの費用は異なります。
相場より安い(7万円や10万円)歯医者も、高い(70万円)歯医者もあります。
インプラントの値段
インプラントの1本当たりの値段別に何本だといくらかかるのかを表にしてみました。
値段 | 30万円 | 40万円 | 50万 | 60万円 |
---|---|---|---|---|
1本 | 30万円 | 40万円 | 50万円 | 60万円 |
2本 | 60万円 | 80万円 | 100万円 | 120万円 |
3本 | 90万円 | 120万円 | 150万円 | 180万円 |
4本 | 120万円 | 160万円 | 200万円 | 240万円 |
5本 | 150万円 | 200万円 | 250万円 | 300万円 |
6本 | 180万円 | 240万円 | 300万円 | 360万円 |
7本 | 210万円 | 280万円 | 350万円 | 420万円 |
8本 | 240万円 | 320万円 | 400万円 | 480万円 |
9本 | 270万円 | 360万円 | 450万円 | 540万円 |
10本 | 300万円 | 400万円 | 500万円 | 600万円 |
医療費控除
インプラントにかかった費用は医療費控除の対象になります。
医療費控除は、1年間に10万円以上支払った場合、所税金の一部が戻ってくる制度です。
※収入が200万円未満の場合は収入×5%の金額になります。
インプラントは1本あたり40~50万円かかりますので、当然、医療費控除の対象となります。
いくら所得税が戻って来るかは課税総所得金額とその年に支払った医療費によって異なります。
以下に一例を挙げます。
年収700万円、夫婦2人家族(妻は専業主婦)、インプラント2本(1本50万円)のケース。
A.課税総所得金額:300万円想定
※課税総所得金額は、年収-(給与所得控除額+社会保険料+基礎控除額+その他)
B.医療費:105万円=インプラント50万円×2本+その他医療費5万円
所得税還付金額:(105万円-10万円)×10%=9.5万円
住民税還付金額:(105万円-10万円)×10%=9.5万円
合計還付金額:9.5万円+9.5万円=19万円
尚、医療費控除を受ける為には確定申告が必要です。
インプラントのデメリット
インプラントのデメリットは値段が高過ぎる点だけではありません。
危険性もあります。
実際にトラブルが発生しています。
しびれ・炎症の危険性
インプラント治療後に、しびれや炎症が起きたトラブルが報告されています。
●上あご:比較的骨が薄いのインプラントが突き抜けてしまい炎症が起こる。
●下あご:骨の中を通る神経などを傷つけ、しびれが起こる。
インプラント周囲炎の危険性
インプラント周囲炎とは?
インプラント周囲炎とは、天然の歯の歯周病と同じく、あごの骨が溶けるなどの症状が出る病気です。
日本歯周病学会の調べでは、インプラント治療から3年以上たった患者267人の約1割がインプラント周囲炎、約3分の1がその前段階のインプラント周囲粘膜炎になっていたといいます。
歯周病専門家が診ていて、よいケアを受けている患者の調査なので、実際にはもっと多いと考えられます。
インプラントを入れたから歯のメンテンスは全く必要ないかというとそういうことはありません。
天然の歯であろが、人工の歯であろうが、歯周病の予防は必要です。
さらに、問題なのは、インプラントは天然の歯より症状が悪くなるのが早いという欠点があります。
インプラントは天然の歯より何故、症状が早く悪くなるのか?
天の歯の周りでは炎症を抑える物質が出たり、歯にかかった力が骨に伝わるのを和らげる部分があったりして、歯周病から守れています。
しかし、インプラントはこのような仕組みが働きません。
結果、天然の歯より症状が悪くなるのが早くなります。
インプラント周囲炎の予防方法
①インプラントを入れる前に、残った歯の虫歯や歯周病を完全に治す。
②インプラントを入れる際、骨の再生を促す治療で周りの骨を増やすなどし、長持ちする環境を整える。
③治療後は天然の歯と同じようにきれいに保ち、2~3ヵ月に1回、歯科医で専門的なメンテンスを受ける。
インプラント周囲炎の治療法
炎症ではれている初期であれば、インプラント周りを徹底的にきれいにし、菌を取り除く事で回復が期待できます。
しかし、骨が溶ける症状が進んでしまうと抜本的な治療法は、今のところありません。
インプラントを抜くしかなく、骨に大きな負担がかかります。
何故、歯医者はインプラントをすすめるのか?
私が以前、通っていた歯医者でもインプラントを勧められました。
歯医者からインプラントをインプラントを勧められたことのある方は多いのではないでしょうか?
それでは何故、歯医者は、インプラントをすすめるのでしょうか?
その一番の理由は、報酬が高いという点に尽きると思います。
インプラントで経営が成り立っている歯医者のあるくらいです。
歯科医院の数はコンビニの約1.7倍と言われ、過当競争が強いられています。
インプラントは歯科医師の救世主とも言える存在です。
酷い例ででは、抜けた歯だけでなく、「インプラントは長もちする」と健康な歯を抜いてインプラントすることを勧める歯科も実際にあります。
健康な歯を抜いて、手術に失敗すると目も当てられません。
何故、手術ミスが起こるのか?
それは、インプラントの報酬目当て技量・経験の低い歯医者が無理な治療を行う為です。
なぜ、技量・経験が低いのか?
それは、大学でインプラントに関する講義は10年ほど前から始まりましたが、十分な内容でなかったことが大きいです。
インプラントの手術ミスはもちろん技量・経験不足によるものですが、それ以前に歯周病の完治、手術後はメンテナンスの必要性もしっかり教育が必要です。
インプラント治療を受ける歯科の選び方
インプラントはどこの歯科でも同じではありません。
安いだけで選ぶと後悔することになります。
インプラントを成功させる為には以下の点に留意する必要があります。
インプラントを成功させるポイント
①インプラントを入れる前に歯周病の治療を徹底的に受ける
②インプラントの技技術力が高い・経験が多い専門医に種々をお願いする。
③インプラント後に専門的なメンテナンスを受ける
インプラント治療を受ける歯科の選び方
①インプラントを入れる前に歯周病の治療をしてくれる。
②インプラントの技術力が高い・経験が多い専門医が手術をしてくれる
③インプラント後に歯周病の専門医からメンテナンスを受けられる
④インプラント治療前に無料相談がある。
⑤他医院で断られてしまったような難しい症例にも対応。
保証
通常、インプラント治療には、保証が付いています。
10年後、20年後等に何かトラブルや不具合が起きた場合の保証です。
保証期間、保証内容は歯科によって異なります。
おすすめのインプラント歯科
本町通りデンタルクリニック
医師・歯科医師に選ばれるクリニックです。
世界トップクラスの認定医の技術力があるからこそできるインプラント永久保証サービスが強みです。
◇所在地:大阪(梅田・本町)
◇費用:1本350,000円(税別)
◇保証:一生涯保証付
◇無料相談:あり
▶公式サイト⇒本町通りデンタルクリニック
国際デンタルクリニック
30年以上の歴史、年間2,000本以上の実績(2016年)。
顎の骨が足りず治療を受けられないなどの難症例にも対応。
◇所在地:札幌・仙台・東京(渋谷・新宿)・千葉
◇費用:1本398,000円(税別)
◇保証:10年間保証付
◇無料相談:あり
▶公式サイト⇒【(医)敬潤会 国際デンタルクリニック】