整骨院で「足のむくみ」「足の冷え」「足のコリ」には水を1日2L飲むのが良いと教えてもらった。
そこで、水を飲む健康法についての本を調べてみたら、「腰痛の9割は水で治る」と言うタイトルの本を発見。
早速読んでみた。
「腰痛の9割は水で治る」根拠と実践方法についてまとめてみました。

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「腰痛の9割は水で治る」根拠

著者の実績

「腰痛の9割は水で治る」の著者は、ひまわり中央整骨院代表の高橋洋平氏。
当院には、開院以来わずか3年あまりで1万人超の腰痛の患者さんが来院さら、9割以上の方が治癒しているという。
そして、その指導の一つが「水をたっぷり飲む事」。

本書のタイトルには注意が必要だ。

腰痛の9割が治る?

まず、ひまわり中央整骨院では、来院した1万人超の腰痛の患者さんの9割以上の方が治ったという実績がある。

腰痛

但し、当院にくるのは整形外科で「原因不明」と言われ、腰痛が解消していない患者である。
病気が原因の腰痛は、「医師のもとでしっかりとその病気を治してください」と高橋洋平氏は述べている。

従って「腰痛の9割が治る」と言うのは語弊がある。
「”原因不明”の腰痛の9割が治った」と言うべきだ。

腰痛の9割は”水”で治る?

「腰痛の9割は”水”で治る」。
ここだけ見ると、腰痛の9割は水さえ飲めば治るような印象があるが、これも正確ではない。

「①施術と②患者の日常生活の改善」があって、患者の9割が治っているのであって、「水を飲む」ということは原因不明の腰痛解消の必須ポイントではあるが、全てではないことに注意が必要だ。

何故、水を飲むと腰痛を改善できるのか?

では、何故、水を飲むと腰痛を改善できるのだろうか?
高橋洋平氏は、「腰痛の大きな原因に体の水分不足による筋肉のコリがある」と考えている。

どういうことだろうか?

「水分不足によって血液がドロドロになると、血流が悪くなる。そうすると酸素不足を招き、筋肉組織が緊張して硬くなり、腰痛を引き起こす。」
「また、血流が悪くなると老廃物の排泄障害が起こる。これがひどくなると腎臓に老廃物が蓄積して炎症を起こして膨らみ、腎臓周辺、つまり腰のあたりの神経を圧迫して腰痛を引き起こす」

水分不足が老廃物を蓄積させる。その逆に十分な水分補給を心掛けると、血流が良くなり老廃物をすみやかに排泄する。」というのは、現在私が通っている整骨院でも同じことを言っていた。

「腰痛は水で治る」実践方法

では、腰痛の改善に役立つ水の具体的な飲み方を見ていこう。

水

1日に飲む水の量

高橋洋平氏は、1日に飲むべき水の量について、

「体重(キログラム)×30ml」

を基準として、それより多めに飲むよう指導しているという。

例えば体重が60kgの方は1,800ml。
但し、食事からも1日に必要な水分量の5分の1程度は取れるので、純粋に飲み水から摂る水分は最低1.3~1.5Lとなる。
※目安です。

水を飲むタイミング

人間が1度に吸収できる水の量はコップ1杯程度(150~200ml)だと言われている。
それを30分から1時間おきに飲むと丁度良い。

高橋洋平氏は、特におすすめの水を飲むタイミングを紹介している。

●寝起き
●就寝30分前
●食事30分前
●入浴時

寝起きの水

寝起きのコップ1杯の水には体をよみがえらせてくれる効果がある。

・朝、空腹時の水は便通を良くするとともに、消化不良を防ぐ。
・1杯の水は体の老廃物や毒素を排出するデトックス効果がある。
・水を飲む事で肌の活性化も促され、保湿効果も高まる。
・水は脳の活性化も促す。

就寝30分前

就寝中には500ml近くの水分が失われる。
就寝前に水を飲まなければ睡眠中に体内の水分が不足し、ドロドロの血液となり、血流が悪くなる。
明け方から仇にかけて、脳梗塞や心筋梗塞など血液由来の病気が起こりやすいのはこの為。

又、体内の水分が不足すると眠りの質が落ち、安眠が妨げらる。
その結果、成長ホルモンの分泌が悪くなり、疲れやすい体になる。

従って、就寝前、特に30分ほど前にコップ1杯の水を飲むことは重要。

食事30分前

食事30分前に飲む水は、ダイエットに効果的。
その理由は、食事前に水を飲む事で満腹感を得られる為。

また、消化器系の臓器を刺激し、食べた物を胃から腸へスムーズに送り混んでくれる。

尚、食事の直前に水を飲むと胃酸が水で薄まり、消化に時間がかかるこで胃に負担をかけてしまう。
また、食事中に水を飲み過ぎるのも控える。

入浴時

入浴は1日のうちで最も水分を失う行為と言える。
入浴の前後はもちろん入浴中にも水分を補給すべき。

効果が出るまでの期間

新陳代謝のサイクルは体の部位によって異なります。
また、新陳代謝のサイクルは年齢や健康状態によっても異なります。

水を積極的に飲むようになっても、腰痛に良い生活習慣を初めても、「すぐに効果は表れない。
但し、1ヶ月、2ヵ月と続けているうちに「よい生活習慣」の細胞に生まれ変わり、数ヶ月後、腰痛を全く気にしない体を手に入れる事が可能。

飲む水の種類

水道水ではダメ?

体に良い水というとミネラルウオーターが浮かぶ。
しかし、水道水にもミネラルは含まれており、安心安全は水だ。

従って、腰痛改善に飲む水は、ミネラルウオーターに拘る必要はなく水道水でも構わない。

塩素の臭いが気になる時は、15分以上煮沸すると塩素臭が抜ける。

水分ではなく”水”

厚生労働省では1日2.5Lの水を摂取することを推奨しているが、一般的には1日2Lと言われることが多い。しかし、1日に摂取すべき水の目安は個人差がある。

ここでいう「水」とは「水分」のことだ。
この「水分」には食事に含まれるものや代替水も該当する。
そして残りは純粋な「水」だ。

この場合の「水」にはアルコールやコーヒーは含まれない。
何故なら、アルコールやコーヒーには利尿作用があるからだ。
アルコールやコーヒーを飲む場合は、同量の「水」を飲む事が望ましい。

炭酸水はどうなの?

しかし、1日に1.5L前後の「水」を飲むのは簡単ではない。
その場合、炭酸水でも良いという。
炭酸水には血行(血流)を良くする働きがある。
また、「水」と比べ飲みやすい。

水の飲み過ぎによるデメリット

水の摂りすぎによる病気には「低ナトリウム血症(=通称「水中毒」)がある。

しかし、腎臓の働きが正常であれば、1時間に1L程度の水分を排出すことができる。従って1時間に1L以内の水であれば、腎臓は問題なく水分を排出でき、「水中毒」になることはない。

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