サウナには、デトックス・美肌・むくみ・血圧・自律神経・風邪・ダイエット効果があると言われていますが、本当でしょうか?
また、サウナの効果的な入り方はあるのでしょうか?
サウナの種類、種類の違いによる効果、サウナの直的な効果、サウナの具体的な効果、及びサウナの効果的な入り方について徹底解説します。

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サウナの種類

そもそも、サウナとは何でしょうか?
サウナと言えば、フィンランドが有名ですね。

サウナ

サウナには種類があるのはご存知ですか?
代表的なサウナは以下の3種類です。

●乾式サウナ
●湿式サウナ
●遠赤外線サウナ

乾式サウナ

一般的にサウナという時は、乾式サウナ(ドライサウナ)を意味します。
フィンランドタイプが乾式サウナです。

室温80~100℃、湿度10%程度と高温低湿なのが特長。
石に水をかけ蒸気を発生させると発汗が促されます。

湿式サウナ

室温40~60℃、湿度80~100%程度と低温高湿。
スチームは蒸気、ミストは霧で高湿度を確保し発汗を促す。

遠赤外線サウナ

遠赤外線サウナとは遠赤外線を発するサウナです。
温度は75度~90度程度と乾式サウナよりも少し低め。

熱(乾式サウナ)や湿気(湿式サウナ)と違って、遠赤外線で体を温めるのが特徴。

通常のサウナと違い、サラッとした汗が出る為、べたつきにくいです。
※岩盤浴も遠赤外線サウナに近いです。

サウナの種類で効果に違いはある?

代表的なサウナ3種類あります。
効果に違いはあるのでしょうか?

●乾式サウナ:男性に人気
湿度が10%と低いので、爽快に汗がかける。

●湿式サウナ:女性に人気
「乾式だと暑さでのぼせやすい」といった人におすすめ。
乾燥肌を改善しお肌の水分量をアップさせる効果が期待できることから、特に女性に人気あり。
また、温度が42度以下だと副交感神経が優位になる為、ストレス発散にもオススメです。

●赤外線サウナ:病院やエステサロンで
体に負担がかからず、心臓や高血圧の改善に病院の治療の一貫として使われることもあります。

最近はエステサロンに導入されていることが多く、女性に人気です。

サウナの直接的効果

サウナの直接的効果は2点です。
●体温が上がることで血行が良くなる
●体温が上がることで発汗を促す

体温が上がることで血行が良くなる

体温が上がると自律神経の働きが活発になり、血行が良くなります。

体温が上がることで発汗を促す

汗をかくことは、汗腺機能を高める効果があります。
ベタベタ汗の原因は汗腺機能の低下にありますから、サウナはベタベタ汗の改善に効果が期待できます。

サウナと入浴の効果の違い

サウナと一般的な入浴、及び半身浴の違いは何でしょうか?

一般的な入浴には以下の効果があります。
①温熱効果
②浮力効果
③静水圧効果

サウナに期待できるのは①温熱効果のみです。

サウナの効果

さて、サウナの直接的効果を先に取り上げましたが、具体的にはどのような効果があるのでしょうか?

一般的にサウナには以下の効果があると言われていますが、本当でしょうか?

●デトックス効果
●美肌効果
●むくみ解消効果
●ダイエット効果
●血圧を下げる効果
●自律神経を整える効果
●風邪が治る・ひかない効果

デトックス効果

ネットには発汗にデトックス(毒素排出)効果があると主張する記事がありますが、間違いです。

発汗にデトックス効果があるという科学的根拠はありません。

但し、サウナによって新陳代謝が良くなるので、結果的に老廃物等の排出を促す効果はあります。

美肌効果

素肌がきれいな女優の北川景子さんは1日か2日おきにサウナへ行くそうです。

サウナに美肌効果は期待できるのでしょうか?

汗をたくさんかくことで毛穴のお掃除ができます。

また、新陳代謝が活性されます。

このことから、美肌効果が期待できそうです。

むくみ解消効果

むくみの主な原因は、下半身の血行不良です。
サウナによって、血行が良くなりますので、むくみ効果が期待できます。
勿論、「冷え」の「むくみ」と原因は同じなので、「冷え」にも効果が期待できます。

ダイエット効果

サウナで大量の汗をかくことから、ダイエット効果があると、一時言われたことがありますが、これは誤りです。

汗の99%は水分です。
脂肪が燃焼した訳ではありませんので、発汗にダイエット効果ありません。

しかしながら、体温や代謝が高まれば、それだけ脂肪を燃焼しやすい体になりますので、サウナを続けることで、やせ体質に変身できるかもしれません。

そういう意味では、サウナにダイエット効果が期待できます。

自律神経を整える効果

サウナで体温が上がることで自律神経が活発に働きます。
特にサウナと水風呂を併用すると、自律神経を整える効果が期待できます。

自律神経失調症の方にもサウナはオススメです。

血圧を下げる効果

サウナに血圧を下げる効果はあるのでしょうか?
体温が上がると、心拍数が増えます。
一見、血圧が上がりそうにも思えます。

しかしながら、体を温めると血管が広がり血流が良くなります。
「血管が広がる」=「血圧低下」です。

研究結果でも、サウナによる血圧低下が確認できています。

特に、サウナ後に水風呂につかることで、心臓と血管のポンプ機能が鍛えられ、高血圧リスクの軽減が期待できます。

尚、高血圧の治療を受けている方がサウナに入るリスクは、そうでない方に比べて高くはないそうです。

しかしながら、サウナに入るのに問題はないかは医師に相談するのが安心です。

風邪が治る・ひきにくくなる効果

サウナに「風邪が治る」「風邪をひかない」といった効果はあるのでしょうか?

まず、サウナに風邪予防効果はあるのか?
週2回サウナに入るグループは、サウナに入らないグループに比べて、風邪を引くことが少なかったという研究結果があります。

何故、サウナに風邪の予防効果があるのでしょうか?

第1に考えられるのは体温が上がることによる効果です。
一般的に寒い時期に風邪やインフルエンザは流行ります。

その理由は体温が下がることで免疫力が下がるのが原因です。

体温が1度上がると、免疫力は5~6倍に上がると言われています。
逆に言えば、体温が1度下がると免疫力は1/6~1/5に下がるということです。

サウナを習慣化することで、体温が上がり、風邪予防に効果が期待できると考えられます。

また、風邪の引き始めにサウナに入ると、風邪が治りやすいということもあるようです。

風邪を引いてからは、サウナは体力を消耗するので、逆効果です。

では、次にサウナの効果的な入り方を見ていきましょう。

サウナの効果的な入り方

サウナには効果的な入り方があります。

●回数
●時間
●水風呂の入り方
●頻度
●汗をかきにくい時の対処方法

サウナの回数

1度のサウナで何回、サウナに入るのが効果的かということです。

サウナはサウナで汗をかき、水風呂で体を冷やす(クールダウン)のが効果的だと考えられています。

医学的には1度の入浴につき2回くらいでとどめておくのが安全です。

サウナに入る時間

サウナに入る理想的な時間は5~15分ほど。
但し、サウナに入る時間はサウナの種類によって異なります。

●乾式サウナ:5分~10分程度
●湿式(ミスト)サウナ:40~50度で10分~15分程度

長く入っても逆効果です。
大事なことは水風呂とセットで入ることです。

水風呂の効果

サウナで血管が拡張すると交感神経が活発になります。
その後、水風呂に入ることで血管が収縮します。

そして、この温冷の刺激が自律神経を正常に整え、精神を安定させてくれる効果があります。

水風呂の入り方

サウナで汗をかいた後、いきなり水風呂に使うのはマナー違反。
第一体によくありません。

サウナから出たら、まず、シャワーで汗を流します。
それから水風呂に。
水風呂の温度は医学的には30度くらいのぬるま湯がお勧めです。

サウナに入る頻度

北川景子さんは1日か2日おきにサウナへ行くそうですが、一般的にはどれくらいの頻度でサウナに入るのが効果的なのでしょうか?

フィンランドでは、国民の99%が1週間に1回はサウナに入るそうです。

前述の研究では、週2回サウナに入ったグループは、そうでないグループに比べて風邪を引く率は50%だったそうです。

フィンランドと日本は同じ環境ではないので、一概に言えませんが、体質改善を期待するなら、週1~2回が理想的と言えます。

汗をかきにくい時の対処方法

「サウナに入っても中々汗が出ない」と言う方は、普段から汗をかく習慣がなく汗腺機能が極端に低下しているか、体温が低い可能性あります。

まずできることは、サウナに入る前に湯船でしかっりと体を温める事です。

特に冬場は、体が冷え切っていると汗がかきにくいので、夏場より時間をかけて湯船につかりましょう。

サウナに入る時の注意点

サウナの効果や効果的な入り方について説明してきましたが、最後にサウナに入る時の注意点について述べます。

サウナに入るのがNGな時間帯

サウナに入るのがNGな時間帯は以下の2つです。

●食後
●飲酒後

また、サウナには、体調が良くない時に入るのは避けるのが無難です。

水分補給

大量の汗が出ますので、しっかりと水分補給をしましょう。
但し、ビールには利尿作用があるので、注意が必要です。

特にベタベタ汗の方は、塩分やミネラルが汗で失われていますので、それらが補えるスポーツドリンクがオススメです。

無理をしない

サウナは長く入ったからと言って効果があるものではありません。
逆に肌が乾燥して悪影響を及ぼす場合もあります。

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