スマホやパソコンをうつむいた姿勢で長時間使用するとストレートネックの原因になります。
スマホ首と呼ばれるように、首こり・肩こり・頭痛などの症状があったら、その原因はストレートネックあるかもしれません。
ストレートネックの症状・原因・治し方[ストレッチ・体操・枕・タオル等]を徹底解説します。

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ストレートネックとは?

ストレートネックとは、「ストレート=まっすぐ」「ネック=首」というネーミングからも分かるように、頸椎(首の骨)が、まっすぐになってしまった状態のことです。

頸椎(首の骨)は、通常、30~40度カーブしています。
頸椎(首の骨)が湾曲していることでクッションの役割を果たし、頭部の衝撃を吸収しています。

では、ストレートネックの原因は何でしょうか?

ストレートネックの原因

ストレートネックの原因には以下のものがあります。

●スマホやパソコンを使用中のうつ向き姿勢
●高さの合わない高い枕
●読書、料理中のうつ向き姿勢
●加齢
●強制的に顎を引いた姿勢を続けた(例えばバレエや社交ダンス等)
●猫背
●その他

スマホ首と言われるように、ストレートネックの原因で多いのが、パソコンやスマホを長時間使用です。

スマホやパソコンを使用中にうつ向き姿勢が続くと、首の湾曲が少なくなってストレートネックになります。

ストレートネックの原因には、スマホやパソコンを使用中のうつ向き姿勢の他に高い枕等もあります。

高い枕で寝ると、顎を引いた形になり、首が前傾したのと同じ姿勢になります。

ストレートネックの症状

頭部は5kg前後の重さがあります。
ストレートネックで頭が前に出ることで、首にかかる負担は増します。
首の角度を30度に傾けると、その負担は18㎏と4倍近くになるとする研究も。

首の筋肉が緊張し、血行が悪くなります。
また、頸椎の神経が圧迫されます。

ストレートネックの症状には以下のものがあります。

●首コリ
●肩こり
●耳鳴り
●めまい
●頭痛(緊張性頭痛)
●眼精疲労
●吐き気
●顎関節症や側弯症
●自律神経失調症
●手・腕のしびれ

さらには、ストレートネックになると、首の筋肉と筋膜で繋がっている頭皮やおでこのシワの原因となることもあります。

ストレートネックのチャック方法

ストレートネックの症状を前述しましたが、これらの症状は必ずしもストレートネックが原因で起きるとは限りません。

ストレートネックのチャック方法は無いのでしょうか?

ストレートネックの特徴は、頭が前に出ていることです。
ここをチェックすれば、自分がストレートネックであるかを判断できます。

方法はカンタンです。

①壁を背に、あごを引いてまっすぐに立つ。
②かかと、お尻、肩甲骨、後頭部の4か所が壁についたらストレートネックではありません。

後頭部が壁につかない方は、ストレートネックである可能性が高いです。
但し、アスリート等背中の筋肉(僧帽筋)が発達している人は、ストレートネックでなくても、後頭部が壁につかないことがあります。

あくまでもこのチェック方法は通常の体格の方です。

ストレートネックは女性や子供はなり易い?

結論から言うと、女性や子供は男性に比べてストレートネックになり易いです。
その理由は、女性や子供は男性に比べて関節が柔らかいので、悪い姿勢の影響を受けやすいことにあります。

ストレートネックの治し方・改善方法

ストレートネックは治るのでしょうか?

ストレートネックは一度形成されると簡単に元には戻りません。
ストレートネックになるのにかかった時間の分だけ改善するのに時間がかかると考えましょう。

ストレートネック治し方・改善方法には以下のものがあります。

●治療
●ストレッチ・体操
●バスタオル枕
●ネックフィット枕

治療

治療はケースバイケースです。
運動療法、器具を使って首を牽引、整体・マッサージ、電気治療など様々な方法があります。

ストレッチ

ストレッチには、強張った筋肉を伸ばすストレッチと、頸椎を伸ばすストレッチがあります。

●側屈ストレッチ
顔は正面に向けたまま、首を横にゆっくりと傾けます。
正面⇒右に傾ける⇒正面⇒左に傾ける
これを繰り返します。
※傾けた姿勢で3秒キープ。
※首を傾ける時に息を吐く。正面に戻す時に息を吸う。

●回旋ストレッチ
正面を向いた顔を右に回す⇒正面に戻る⇒左に回す。
これを繰り返します。
※右(左)に向いた姿勢で3秒キープ。
※首を右(左)に回す時に息を吐く。正面に戻す時に息を吸う。

●あご押し体操
①体の位置は動かさずに、頭をできるだけ前方向に出す。
※頭を前に出すのは、ストレートネックの悪い姿勢を確認する為。

②あごに手を当てて、水平にスライドさせるように後ろへ押す。
押すときは、強めにぐっと押す。

③上記の動きを2~3回くり返す。
15~30分間隔で行うとよい。

バスタオル枕

自分に合わない高い枕がストレートネックの原因になっていることがあります。
高い枕は、気道が圧迫し、イビキの原因にもなります。

バスタオル枕は家庭にあるバスタオルで簡単に出来るストレートネック対策です。
やり方は簡単。

①バスタオルの長い辺を半分に畳む。
②さらにの長い辺を半分に畳む。
③短い辺を巻いていく。
④太いゴムをはめ固定。

バスタオル枕を首に当て枕代わりにします。

但し、簡単に出来るバスタオル枕ですが、以下のデメリットがあります。
・反発弾性がないので圧迫感を感じることも・・・。
・形が崩れやすい

ネックフィット枕

自分に合った枕をすることでストレートネックの予防になります。
ネックフィット枕(ピロー)はストレートネック対策用枕です。
※ストレートネック対策用枕について詳しくは別記事参照

ストレートネックの予防方法

ストレートネックは、うつむいた状態が長く続いたことが直接の原因です。
ストレートネックの予防、あるいは、ストレートネックを改善したい方も、悪い姿勢が続けないことが大事です。

スマホやパソコンを続けて使用しない

スマホやパソコンは1時間以上続けて使用しないようにしましょう。

小まめにストレッチ・体操を

前述のストレッチ・体操を小まめに行いましょう。

自分に合った枕を

そして、自分に合った枕を使いましょう。

枕無しはどうなの?

「枕無しがストレートネックに良い」という情報がありますが、誤りです。
実際に枕無しで寝てみると、分かりますが、まず、頭が安定しません。

次に顔がうつむいた姿勢になり、気道を圧迫します。
イビキの原因にもなり、おすすめできません。

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